彼になってからが不安…。モテ男に群がる周囲を払い除けたい気持ち

晴れて!

私は彼と付き合う事ができるようになりました。
でも、彼氏と呼べる存在になった事に、私は、嬉しさと不安が入り交じった、複雑な気持ちを抱えていました。
もちろん嬉しさの方が勝っているのですが、何せ彼はイケメンなので、モテるのです。
女子達からは黄色い歓声が上がり、中には彼のファンもいる程です。
そんな彼と並んで歩いていると、なんだか自分が惨めな気持ちになるのです。
しかし、彼は私の彼氏です。
私たちは正真正銘、付き合っているのだから、堂々としていて良いはずなのです。
それができればこんな苦労はしないのにな・・・なんて考えてしまっている自分がいて、自己嫌悪に陥りそうになります。

誰にでも優しい

彼は店長という立場上、誰にでも優しく、親身になってバイトの子達を指導します。
それにいちいち嫉妬などしてはいけない事ぐらい、私にもわかっています。
頭ではわかっているのですが、どうも、心がそれに追いついて行かないのです。
そこが、女子として、彼女として、また、いちバイトの1人として、厄介な所だな、と自負しています。
優しい店長は、周囲の女の子にもとても気配りが上手なので、そこもモテる要因の一つなのですが、本人の自覚はあまりないようです。
困るんだけどな・・・と、私は密かに思ってしまっていました。
モテ男というのは、自覚がない人が殆どで、とても罪作りだな、なんて勝手に思ってしまっています。
自分の意識していない所で、女子達が騒ぎ立て、また、自分の行動のひとつひとつがとても色っぽく映っているなんて、当の本人には知る由もありません。
私は、それを伝えたいけれど、その衝動をぐっと抑えました。
それを言ってしまったら、彼との関係が崩れてしまう、それが何よりも怖かったのです。
かっこよくて、優しくて、大好きな店長と付き合えるようになっただけでも、あの店長の彼女になれただけでも、私は幸せ者です。
仕事以外の場所では、自分の「彼氏」なのですから。
好きなだけ独占できます。
それに比べ、周囲のバイトの子達は、仕事の上でだけの付き合いに過ぎません。
私は贅沢だな、という事は重々承知なのです。
でも、その意志に反して、「店長~」と甘い声で寄っていくバイトの女子を見ては、ジェラシーを感じ、不安な気持ちが拭いきれません。
こんな自分は嫌だな、と思っても、自分ではどうする事もできないのです。
モテ男が彼氏だという事は、こんなにも辛い事で、でも、それと同時にちょっとだけ優越感に浸れる、幸せな事なんだな、という気持ちを、初めて私は知りました。